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オフィスの窓から:連載コラム2

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メディア掲載年月

2004年5月

掲載媒体

沖縄タイムス社

 

「直観力」

2004年5月23日

 

先日、私のコーチングを受けているバスケットチームのテクニカルコーチに、指導者としての役割を聞いてみた。答えは次のとおりである。①選手個人の長所を 見つける。②その長所は試合の場で発揮されているかを見る。③その長所は周りと調和しているかを見る。④選手の希望を聞く。⑤常に明確なゴールを指し示 す。などである。こうして聞いていると、スポーツ界もビジネス界も、そして教育界も組織を率いる指導者の役割は共通していると感じる。


指導者たちがコーチングに求めることは、相手のモチベーションを高め、確実に行動につなげるためのサポートである。選手の長所が周りと調和することでチーム力を高め、そのチーム力を確実に勝利へ導くことなのである。


人はいつでも心と体と頭が一致しているとは限らない。どんなに技術を磨きトレーニングで体をつくっても心が良い状態になければ、その技術と体を活かす事が できない。勝敗がはっきりと結果に現れるスポーツ界では、この心と体と頭のバランスを重視し、メンタル的サポートをおろそかにはしない。俳優や芸術家から コーチングの依頼が多いのも、心の状態次第で作品の仕上がりが確実に違ってくるためである。   松井秀樹選手が所属するニューヨーク・ヤンキースの監督ジョー・トーリ氏は、ヤンキースを率いて八年でワールドシリーズを四度制覇した。選手にやる気を植 え付けるとき、彼が決まって重要視したのはコミュニケーションの大切さだったと語っている。コミュニケーションこそが信頼のカギであり、信頼はチームワー クのカギである。人は言葉を交わすとそこに居場所を見つける。居場所を見つけることが出来たら、そこから安心感が生まれる。そして安心感は信頼感へとつな がっていくのである。スポーツ、ビジネス、家庭、おおよそどんなグループでもこのことは変わらない。


「まずは部下に信頼の念をもって声をかけてください」。コーチングはいつもここからスタートする。

 

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