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琉球新報~南風連載~ vo.4

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メディア掲載年月

2008年8月

掲載媒体

琉球新報

 

応援する世界

2008年8月16日

 

 

先日うちのスタッフに「藤本さんはKYだよね」と言われ呆然(ぼうぜん)とした。

 

KYと は最近の造語で「空気が読めない人」を略した言葉らしい。失敬な! 呆然としたのは不愉快に思ったからではない。KYの意味がわからなかったのだ。このご ろの造語やカタカナ語にはついていけん。

 

でもこの言葉は覚えた。  “アウェー”。

アウェーとはスポーツ用語で「敵地」という意味。地元で試合を行うホームゲームとは逆に、相手チームの本拠地で試合を開催することをア ウェーゲームと言うが、その場合は不慣れな設備や環境であること以上に、地元ファンの応援を受けられないことが不利となる。だからアウェーゲームの場合は より一層の応援が必要となるのだ。

 

甲子園を応援するウチナーンチュは最高だ。

子どもだろうがオジーだろうが関係なく、 力の限り応援する。仕事の手を止めテレビやラジオにかじりつき、声がかれんばかりに声援を送る人、手が腫れんばかりに拍手をする人、うれしい時も苦しい時 も、ひたすらカチャーシーを踊って全身で応援する人。これが決勝戦ともなると仏壇にウートートーして優勝を祈願するオバーまで出てくる。最高だ。

 

こ れほどの応援を受けたら、甲子園という遠く離れた場所であっても、沖縄県の高校球児たちはホームゲームに近い感覚で試合に臨めるのではないだろうか。もし この応援する世界が企業の中にあったとしたら、社員という名の選手たちはどれだけがんばれるのだろう。原油や食品の高騰で奪い合いの傾向にある昨今、応援 し合う世界に変わったら、我々はどんな未来を手にすることができるだろう。

 

何フリかまわず周りの人たちを応援しよう。たとえKYと言われてもいいじゃない か!


(藤本ゆかり、(株)インテリジェンス・アンリミテッド代表取締役)