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琉球新報~南風連載~ vo.5

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メディア掲載年月

2008年8月

掲載媒体

琉球新報

 

3割の攻めと7割の守り

2008年8月30日

 

 

“暑い夏”はまだまだ続きそうだが、“熱い夏”は終息に向かっている。

死ぬほど応援した 浦添商業がベスト4の快挙を成し遂げた。頂点を目指していた選手た ちにとっては悔しさもあったかもしれないが、たとえ優勝旗を手にしなくとも、彼らに対する尊敬の念に揺らぎは無い。ただただ感謝が込み上げるばかりだ。


ところで、スポーツ界では、攻めが3割、守りが7割というのが最も勝利を手にする割合であるという説を聞いたことがある。そう言えば北京オリンピックで 金メダルを獲得したソフトボールチームの上野投手も、「守りは最大の攻め」をモットーにしていた。攻めるというプレーはとても華やかなので、どうしても ヒットやホームランなど、攻撃的なシーンに目を奪われてしまいがちだが、3対7の視点でスポーツを観戦すると、なるほど、強いチームの守りは強固なもの だ。


この3対7の視点をビジネス界に例えると、営業的要素である“顧客獲得”が3割の攻めになるのだろう。

では、“守り”は何に例えられるのだろうか。商品 やサービスの品質の高さや、既に顧客になってくれた方々への満足度を高めるアフターフォロー的な要素が考えられるのではないだろうか。そして何より、社内 のチーム力の高さは、最大の“守り”のように感じる。人間関係の良好な場には、自然と人が引き寄せられる。

 

関係が良好であれば、どのような困難も乗り越 え、3割の攻めも冴(さ)えてくる。それこそ「守りは最大の攻め」だ。


うっ、ウチアタイしてきた。

スタッフたちに“攻める”ことばかりを求め、チームの繋(つな)がりや生き生き感を見失わせていないか、自分の指揮を見直さなければいかん。この夏、アスリートたちに教わったことは大きかった。

 

改めて深く感謝します。


(藤本ゆかり、(株)インテリジェンス・アンリミテッド代表取締役)