藤本ゆかりのコーチングブログ
ハートを咲かせよう！

沖縄では梅雨が明けましたね。

今年は少雨だなぁと思っていたら、ニュースを聞いてびっくり、統計開始以降最も早い梅雨明けとなったそうです。

農作物や海水温への影響が気になりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて、私の住む沖縄において6月といえば、忘れてはならない6月23日「慰霊の日」があります。

今から80年前の、1945年、先の太平洋戦争にて沖縄は地上戦を経験しました。

実に沖縄県民の4人に1人が亡くなったとされる、とても激しい戦いでした。（激戦地では2人に1人とも言われています。）

約3ヶ月に渡り続いた沖縄戦が事実上終結したのが6月23日とされており、沖縄ではこの日を「慰霊の日」と定め、戦没者を追悼し平和を祈る日としているのです。

生存者の中には、戦争で多くの人が亡くなる中、自分はたまたま生き残った存在「艦砲ぬ喰ぇー残さー＝艦砲射撃の食い残し」と自嘲的かつ複雑な思いを込めて使う人もいます。

生き残ってしまった申し訳なさ　やるせなさ　悲しみ　苦悩
その思いはいかばかりか・・・

私たちは同じ体験はできませんが、そこに思いを馳せることはできます。
例えば、実際に戦地跡に足を運んでみる、戦争関連書籍や映画・動画を見る、体験者に話を聞く。

と、ここまでは学校教育でも取り組みをするのですが、残念ながら年月が経つほどに形骸化してしまっているのは否めません。かくいう私も、そのうちの一人です。

でも　常日頃とまではいかずとも、せめてこの時期だけは・・・

そんな私が意識して行っているのが、沖縄戦が歌詞に含まれた「歌を口ずさむ」です。

音って不思議ですね。メロディと歌詞からふっとその場をイメージすることができます。

森山良子さんが歌って有名になった「さとうきび畑」もありますが、沖縄では「月桃」という曲の方が耳馴染みのある方が多いかもしれません。その歌詞を一部ご紹介しまします。

六月二十三日待たず 　　月桃の花 散りました 　　長い長い 煙たなびく 　　ふるさとの夏

詞・曲：海勢頭豊　「月桃」より

艦砲ぬ喰ぇー残さーと自嘲するおじぃ、おばぁの心情に思いを馳せ、平和を繋いでいこう。過去を直視し未来を想像しよう。

と気持ちが改まる、私にとってはそんな6月なのです。

皆さんにとっても改めて平和を考える機会にしていただけたなら幸いです。